研究課題/領域番号 |
17K02278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
西間木 真 東京藝術大学, 音楽学部, 准教授 (10780380)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 音楽についての対話 / 中世音楽理論 / 中世音楽教育 / 中世写本 / 『音楽についての対話』 / 音楽写本 / 擬オド / アレッツォのグイド / 芸術諸学 / 音楽理論史 / 音楽教育史 / 西洋中世文化史 |
研究成果の概要 |
1000年ごろに北イタリアで執筆されたとされる『音楽についての対話 Dialogus de musica』は、中世ヨーロッパの音楽理論および音楽教育実践に変革をもたらした重要な著作である。その音楽史上の重要性にもかかわらず、現存する写本間で食い違いが多く、テキストの伝承が複雑であることから、現代の研究者によって校訂されることがこれまでなかった。本研究では、『音楽についての対話』を伝える中世写本の調査を行い、批判的校訂を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、『音楽についての対話』の本来の姿が明らかになった。その結果、従来の研究で知られていた理論や曲例が、ドイツ語圏で書き加えられたものであり、再検討の必要があることが明らかになった。一方、旋法が明確ではない聖歌の旋律を書き換える方法など、これまで知られてこなかった理論が展開されていることが分かった。本校訂により、11世紀における音楽理論の成立、およびその後の展開と受容について研究する基盤が整ったといえる。
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