研究課題/領域番号 |
17K02283
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
井上 さつき 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 名誉教授 (10184251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ピアノ / 楽器産業 / 近代日本 / 音楽文化 / グローバル / 国産 / ヤマハ / カワイ / 関税 / 万国博覧会 / 技術革新 / 洋楽器産業 / オルガン / 米国領事報告 / 海外進出 |
研究成果の概要 |
本研究は「洋楽器導入後の明治期から昭和前期にかけてのピアノ製造に着目し、その発展メカニズムと音楽文化のかかわりを読み解き、さらにそれを国際的な文脈に置き直す」ことを目的としたものである。文化に根差した製品である楽器を、異なる文化を持つ国が取り入れることは困難が伴うが、日本ではそれが遂行されたばかりか、きわめて短期間のうちにその楽器を量産し、明治期から諸外国に輸出するに至った。それが戦後日本のピアノ産業が急成長する際の土台となったということを、研究を通して明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は日本のピアノ製造に着目し、その独自の発展メカニズムと音楽文化とのかかわりを読み解き、さらに、それを国際的な文脈に置き直したことに意義がある。明治末年にすでに日本の楽器輸出が米国にとって脅威になっていたことが新たに分かり、戦後の日本のピアノ産業の驚異的な発展の基礎が戦前にすでに形作られていたことが実証された。
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