研究課題/領域番号 |
17K02284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
竹内 有一 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 教授 (60381927)
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研究分担者 |
宇野 茂男 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (70554327)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 常磐津節の伝承 / 復曲 / 古版浄瑠璃本 / 和紙と木板本 / 虫損補修 / 三味線音楽 / 歌舞伎浄瑠璃 / 浄瑠璃正本 / 和紙と木版本 / 希少詞章の翻刻 / 新出稀覯の常磐津正本 / 虫損の補修 / 詞章と譜の解読 / 初演資料を生かした復曲 |
研究成果の概要 |
常磐津節の伝承資料の一つである江戸期古版浄瑠璃本を活用して、常磐津節の復曲(復元的上演)を進めていくための基礎的研究を実施した。 使用した古版浄瑠璃本は、2015年に常磐津家元から発見された新出稀覯本を多数含む計101書目(約600丁)である。保存修復学の新しい手法を考案しながら、全丁の虫損修繕を進め、デジタル撮影による影印および簡易目録を作成し、その一部をweb上に公開した。また、修繕した古版浄瑠璃本から選定した二題「緑増常磐寿」「帯文桂川水」の復曲制作に取り組み、2020年2月の日本伝統音楽研究センター主催公開講座において、研究経過の報告、作品解説、復曲試演を行い、研究全体を総括した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古版浄瑠璃本の修繕を試行錯誤しながら進めるなかで、新しい修繕手法を考案し、それらを学会発表や大学院生との共同作業を通じ、将来の保存修復学にフィードバックした意義は大きい。新出稀覯本が多数含まれる、常磐津家元所蔵の古版浄瑠璃本について、その目録と撮影画像をweb上に公開したことは、常磐津節の将来の歴史研究、演奏研究を進める上で貴重な基礎資料を提供することになった。 復元的上演については、複数の演奏者と研究者が密接に連携しあい、基礎的な手法の研究と音楽的制作を進めることにより、常磐津節の将来の伝承および復元的上演の方法に、新たな可能性を開拓した。
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