研究課題/領域番号 |
17K02289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
津上 英輔 成城大学, 文芸学部, 教授 (80197657)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ジローラモ・メーイ / アリストテレース / 『詩学』 / 『古代旋法論』 / アリストテレース『詩学』 / G. メーイ / メーイ,ジローラモ / メーイ / 西洋音楽理論史 / 美学史 |
研究成果の概要 |
16世紀イタリアの人文学者ジローラモ・メーイは,世紀末のオペラ誕生に間接的に理論的基盤を与えた人物として,音楽史上に名を留めるが,そのような歴史の結果からでなく,彼の学問的営為の本体を見極めるのが,本研究の目的であった.1年の期間延長を含めた4年間の研究から,彼の古代音楽観が,音楽理論書の客観的読解に基づきながらも,自身の理想を投影する面を有しており,一つの音楽美学と言ってよいことが明らかになった.その成果を英語著書Girolamo Mei, A Belated Humanist and Premature Aesthetician(2021年2月,勁草書房,学術図書)にまとめることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メーイはアリストテレース『詩学』の試作手段論とカタルシス概念について,現代から見ても優れた解釈を示している.また,芸術分類論や悲劇上演論において,彼は時代を数百年先駆ける思想を提示している.これは美学史内部に留まらず,広く人類の知的営為の歴史において注目されてよい事実である.それはとりもなおさず,同時代と後代の学者たちが,彼の先駆的思想を取り上げないという選択をしたことを意味するからである.
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