研究課題/領域番号 |
17K02290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
毛利 三彌 成城大学, その他, 名誉教授 (10054503)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | イプセン / 近代演劇 / 近代日本演劇 / 演劇近代化 / 劇上演 / 比較演劇 / 比較演劇史 / 社会文化学的視点 |
研究成果の概要 |
近代日本演劇、通称新劇の台頭に寄与したイプセンの影響はよく知られているが、それがその後の新劇の発展にいかに作用したか、それが積極的な意味をもったか、あるいはもたなかったかについては、必ずしも明白にされてこなかった。それが本研究の目的であったが、その成果として、日本のイプセン理解は、他のアジアの国のそれとはかなり異なるものであること、そして日本ではイプセンの本質的な性質は十分に理解されないままであったことが明らかになった。そのことは、論文として内外の学術誌に発表したが、また、20数年前の私のイプセン翻訳を見直し、新たに注釈をつけて新訳として出版し、演出することでも、公にしてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代劇の父と言われるイプセンが日本の近代劇、すなわち新劇の台頭とその後の発展に寄与したことが、日本の近代演劇のあり方に対して、どのような意味をもったかを明らかにするのが、本研究の目的であったが、それが必ずしも積極的な意味だけではないことが明らかになった。それは、近代演劇史のみならず、近年盛んになってきた明治以降の日本近代の歴史の見直しに対しても、少なからぬ寄与をなすだろう。 そしてそれはまた、今日の反ドラマ的な演劇の流行についてのプラスあるいはマイナスの評価をくだすことにも、大いに役立つに違いない。
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