研究課題/領域番号 |
17K02292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
塩川 博義 日本大学, 生産工学部, 教授 (50187324)
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研究分担者 |
梅田 英春 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (40316203)
皆川 厚一 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (60337748)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音響解析 / ガムラン・プレゴンガン / ガムラン・スマルプグリンガン / 基本周波数 / 音板の形状 / アンコール古代遺跡 / コブ付きゴング / フラット・ゴング / ガムラン / 超音波 / ゴング / 音響シミュレーション解析 / 金属製打楽器 / 風鈴 / インドネシア / バリ島 / ガムラン・ゴング・クビャール / 音高 / 音響シミュレーション / うなり / 形状 / 青銅の成分分析 / ジャワ島のガムラン / バリ島のガムラン / ガムラン・スマルプリンガン / 青銅製音板 / 音楽学・音楽史 / サウンドスケープ / 音響学 |
研究成果の概要 |
本研究では、まず11セットのガムラン・プレゴンガンの音高について測定解析を行い、それらの音名'ding'における音高は、ほとんどC# からD# の間であることが明らかにした。そして、有限要素法によるガムラン音板の3次元固有振動解析を行った結果、ガムラン音板の台形断面形状は、限られた質量での振動数の向上に寄与する優れたバランスであることが確認され,反り高さは基本振動数への影響は小さいことがわかった。さらに、アンコール古代遺跡の浮彫に描かれたゴングの調査では、コブ付ゴングは13世紀中頃から16世紀中頃までの約300年間にカンボジアにおいて旋律音楽の発展とともに演奏され始めたという考察が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、詳細な音響分析と精緻な音楽演奏研究、文化コンテクスト研究の視点からガムラン音楽をとらえるという音響学と民族音楽学の学際的見地から、はっきりと判らなかったバリ島のガムランの調律および製作方法や構成楽器の変遷を明らかにすることができ、さらには18世紀末から21世紀までのバリ音楽史を音響面から明らかにすることができる。このことは、従来、理工学的な方法を採用してこなかったガムラン音楽の研究に大きく寄与するばかりでなく、国際的にも民族音楽学分野に対して大きな刺激となる。また、ガムラン音楽に対する伝統文化財としての保存や新たなガムラン音楽の創作等に対しても影響を与える意義あるものである。
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