研究課題/領域番号 |
17K02295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
伊藤 克亘 法政大学, 情報科学部, 教授 (30356472)
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研究分担者 |
山中 玲子 法政大学, 能楽研究所, 教授 (60240058)
赤石 美奈 法政大学, 情報科学部, 教授 (60273166)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 能 / 謡 / 旋律 / 楽譜情報 / 音響分析 / 謡本 / 音階 / 音組織 / 音高 / 能楽 / 能楽師 / メロディ / 表現 / 音楽 / 芸術学 / 音楽学 / 音声認識 / コンテンツ・アーカイブ / 情報処理 |
研究成果の概要 |
招待講演などで、研究自体が少しずつ知られるようになってきた。 謡の節の可視化システムに関しては、能楽師の経験知により高精度に節と楽譜情報の対応がとれるようになった。音組織の分析・流儀のモデル化に関しては、謡の節の可視化システムを用いて、謡の節のモデル化を行うため、ヨワ吟の節の音高を分析した。節のモデル化には、音階など音組織の分析が必要なことが明確化された。リズムのモデル化に関しては、分析対象の音源を増やすため、囃子つきの音源から謡の部分を分離する手法を開発した。音楽の多層モデルに関しては、西洋音楽ではあるが音楽的多層ニューラルネットワークモデルを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
能の謡のメロディーに関しては、口承を基盤とする伝承のため、明確になっていない部分が多数存在する。そのため、音楽としての研究が困難であり、余り進んでいない。本研究では、実際に謡われた音響信号から、音階などの音楽的な情報を得るための可視化システムを開発した。能の謡に対する客観的な可視化の枠組はこれまでになく、このシステムを用いて、これまで明確でなかった流儀や個人による表現の違いなどの客観的分析の実現が期待できる。
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