研究課題/領域番号 |
17K02299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
八木 斉子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10339666)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | バーナード・ショー / 演劇 / 録音 / 『ウォレン夫人の職業』 / 『人と超人』 / 『ピグマリオン』 / 芸術諸学 / ジョージ・バーナード・ショー / 20世紀 / 音声 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、バーナード・ショーが著した演劇作品を録音資料から分析し、それを媒介として、演劇研究における録音資料分析の重要性に新たな知見を与えることであった。「現代」イギリスおよびアイルランドを舞台とした演劇作品6つに対象を絞り、録音資料はロンドンの大英図書館サウンド・アーカイヴ所蔵のものとした。分析工具は研究代表者の耳であったため、記録には文字あるいはそれに準じた記号を用いた。分析結果の一部を雑誌論文2本として発表した一方、新型コロナウィルス感染拡大によりロンドンへの出張を数回断念した。最終年度には音声学・音韻論と隣接領域をめぐる図書の共著者となり、そこでは『ピグマリオン』を分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
劇場録音およびラジオ劇として放送された録音は、演出家、役者、プロデューサー、エンジニア、その他が「書かれた文字」(ショーが著した台本)を各人および共同で解釈し3次元化したものである。つまり、「書かれた文字から変換された音声空間」である。録音資料の詳細な分析を介して本研究が明らかにしたかったのは、3次元化される前の「文字」と3次元化された結果の「音声空間」との間に研究対象としての優劣は存在しないこと、両者は互いを補い合いながら互いの解釈を深め合うこと、そして、両者が車の両輪として成立して初めて演劇研究は真に総合舞台芸術研究となり得ること、であった。
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