研究課題/領域番号 |
17K02308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
藤原 貞朗 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (50324728)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ポストジャポニスム / 日仏文化交流 / ジャポニスム / 伝統工芸 / 戦後日本 / 東西の往還 / 日仏交流 / 大戦間期 / 日本文化論 / フランス文化論 / 日本文化 / フランス文化 / 美術文化交流 / 日本 / フランス |
研究成果の概要 |
ポストジャポニスム期(1920~30年代)の日本とフランスの美術文化の相互交流の研究は一部の芸術家を対象とした個別研究はあるが、総合的に研究されることはなかった。この時期が文化交流の停滞期とみなされてきたからである。しかし、単なる美術文化の流行的現象を終え、日本文化の理解が深化し、欧米全体に日本文化が広く拡散したのが1920~30年代であり、相互の美術と美学は真の意味で深い影響を与え合っていた。本研究は文献調査とフィールドワークによって、その内容と受容の様相を分析し、これまで正当に評価されてこなかったポストジャポニスム期の日仏相互の美術文化・美学の交流の深化と拡散のプロセスを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の日仏文化交流の研究はジャポニスム期を軸になされてきたが、本研究は交流の停滞期とされている1920~30年代こそ両国の文化交流にとって重要な時代だったことを明らかにした。これまで空白にされてきた20世紀前半期の日仏文化交流史に新たな視座を提示した点が独創的である。社会的意義についていえば、21世紀の「クールジャパン」を「第二のジャポニスム」と称する言説もあるが、それでは20世紀前半を文化交流の空白期とみなすことになる。本研究は19世紀のジャポニスムと21世紀のクールジャパンの間の空白を埋めるものであり、現在のジャポニスム言説を正しく意味づけ、その文化的意味を議論する契機となる。
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