研究課題/領域番号 |
17K02314
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
朝倉 三枝 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (90508714)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モダニズム / パリ・モード / 異文化接触 / ガブリエル・シャネル / ジャンヌ・ランバン / マリアノ・フォルチュニ / 藤田嗣治 / ポール・ポワレ / 1920年代フランス / 漆 / 染織品 / アフリカ / フランス / 両大戦間期 / テキスタイル・デザイン / 服飾史 / 美術史 / ジャン・デュナン / ソニア・ドローネー / テキスタイルデザイン / ファッション |
研究成果の概要 |
20世紀初頭のパリで、前衛芸術家がアフリカ美術と遭遇し、モダン・アートの出発点が築かれたことはよく知られるが、本研究はそうした非西欧圏の影響が同時代のファッションにまで及んでいたことを明らかにすることを目的とした。ガブリエル・シャネル、ジャンヌ・ランバン、マリアノ・フォルチュニ、藤田嗣治など、具体的事例を検討した結果、日本や中国、アフリカなど、非西欧圏のアイディアや造形を取り込みながら、両大戦間期のパリで、機能的で洗練された現代ファッションが形作られたことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでファッション研究においてモダニズムといえば、シャネルのリトルブラックドレスに象徴される機能性や合理性と共に説明されてきた。しかし、異文化接触という観点に立った本研究は、両大戦間期のフランスに現れたエグゾティスムと結びつきながら、モダンで洗練されたパリ・モードが生み出されたという新たな視座を提示した点に学術的意義が見出される。さらに、書籍の出版により、研究成果を一般の人にも広く伝えたという意味で、社会的な意義もある。
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