研究課題/領域番号 |
17K02316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安嶋 紀昭 広島大学, 文学研究科, 教授 (40175865)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 美術 / 絵画 / 台密 / 図像 / 様式 / 西明寺 / 赤外線写真 / 光画像計測法 / 八大菩薩 / 飛鳥時代 / 天台密教 / 犬上氏 / 仏画 / 密教 / 寺門 / 新羅明神 / 園城寺 / 天台 / 不動 / 童子 / 美術史 |
研究成果の概要 |
天台密教絵画のうち、新出の絹本著色不動明王二童子像、絹本著色宝冠阿弥陀三尊来迎図(以上、宝土寺)をはじめ、絹本著色童子経曼荼羅(三室戸寺)、重要文化財絹本著色黄金剛童子像、絹本著色新羅明神像、重要文化財絹本著色不動明王二童子像(青不動尊)、重要文化財絹本墨画金彩不動明王像、絹本著色不動明王二童子像(伝唐禅月大師筆)、不動明王像(走り不動尊)、重要文化財絹本著色両界曼荼羅、重要文化財絹本著色尊勝曼荼羅、重要文化財絹本著色多聞天像(以上、園城寺)、国宝本堂須弥壇柱絵、絹本著色両界曼荼羅、絹本著色両界敷曼荼羅(以上、西明寺)などについて、それぞれ光画像計測法の応用による実査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
元来信仰の対象である仏画は、脆弱な材質と相俟って誰もがいつでも調査できる性質を持たない。特に台密画像は、元亀2年(1571)信長による焼き討ちで比叡山が、文禄4年(1595)秀吉による闕所で園城寺がいずれも存亡の危機に晒された際、多くが散逸した。そのため現在の所蔵先は、必ずしも当該宗門に限らない。本研究では、東密に比して不明な点が多い台密画像の有様を総括するとともに、光画像計測法を現存遺例に適宜応用することで正確かつ詳細な観察結果を図像と様式の両面で獲得し、個々の歴史上における確かな位置付けを積み重ねることができた。なお、その成果の一端を2021年3~5月にパリ大学でも発表する予定である。
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