研究課題/領域番号 |
17K02318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後小路 雅弘 九州大学, 人文科学研究院, 特任研究員 (50359931)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ゴーギャン受容 / アジア美術 / モダニズム / 植民地 / ミャンマー近代美術 / 日本統治期台湾美術 / 張汝器 / ゴーギャン / 英領マラヤ / 塩月桃甫 / ベトナム / ミャンマー / 島の女 / ベトナム近代美術 / 日本画 / 沖縄の女性表象 / 美術史 |
研究成果の概要 |
福岡アジア美術館の所蔵品、ナショナル・ギャラリー・シンガポールの所蔵品、展覧会、タイ、ミャンマーなど東南アジアの近代美術におけるゴーギャン受容の実例を実見調査したほか、関係者からの聞き取り調査や文献調査を行った。また、日本国内、韓国、台湾、中国を調査して、より広い視野で、ゴーギャン受容の問題を考察する材料を得た。一方、その調査研究をふまえ、2回の研究会(コロキウム)を開催して、アジアにおけるさまざまなゴーギャン受容の実例を通して、その多くは植民地であったアジアの近代における美術の諸問題に対する考察を深めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東南アジアの近代美術史研究は、近年ようやく活性化しているとはいえ、いまだ新しい研究分野であるといえ、ある特定のテーマで実証的、学術的に行われる研究はまだ少なく、本研究の「ゴーギャン受容」についても、個別な実例が語られることはあっても、汎東南アジア、あるいは広くアジアにおける近代美術の問題として研究されることはほとんどなかった。本研究によって、東南アジアのみならず、アジアにおける近代美術の重要な観点を示すことができたとと思う。また。東南アジアに限らす、台湾や韓国といった日本の植民地であった地域や、日本における日本画、そして米軍統治下の沖縄の問題などに視野を広げ、問題意識を深めることができた。
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