研究課題/領域番号 |
17K02329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
龍澤 彩 金城学院大学, 文学部, 教授 (00342676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本美術史 / 源氏絵 / 物語絵 / 大名文化 / 源平合戦図屏風 / 絵巻 / 絵本 / 扇面 / 扇面画 / 絵巻・絵本 |
研究成果の概要 |
17世紀前半に制作された源氏絵、平家絵などの物語絵を調査対象とし、流派間のイメージ共有と様式の混交の状況、物語絵の定型化を促進した媒体としての扇絵や版本挿図の影響、尾張徳川家をはじめとする近世大名家における絵画の需要状況を検討し、その一端を明らかにした。国内外で作品調査を重ね、メトロポリタン美術館所蔵「源氏物語絵巻」(伝海北友雪筆)の作者の再検討と再評価、これまで詳細な作品研究がなされていなかった、フーリア美術館所蔵「酒呑童子絵巻」、今治市河野美術館所蔵「源平合戦図屏風」等の詳述紹介を行った。期間中4本の論文を刊行(ほか刊行予定1本)、招聘講演(口頭発表)2回を通じて、成果公開を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、流派ないしジャンルを超えてイメージが連関し、その享受層としては近世大名家が重要な役割を果たしていたことが確認できた。本研究が扱った17世紀の作品は、今後も新出ないし再評価の可能性を残しており、本研究で得られた知見は、流派研究の観点からは評価が難しい作品の位置づけを考える上で有効である。また、在外作品を中心に、これまでに詳細な研究がなされていなかった作例を紹介できたことは、今後の日本絵画史研究の一助となる成果である。
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