研究課題/領域番号 |
17K02330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東海学園大学 |
研究代表者 |
高橋 佳代 (小野佳代) 東海学園大学, 人文学部, 教授 (60386563)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 尾張地方 / 仏像 / 定朝様 / 黄檗様 / 仏師 / 未指定 / 文化財 / 黄檗 / 胎内仏 / 一宮市 / 安阿弥様 / 犬山市 / 慶派 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、愛知県の中でも尾張地方(春日井市、小牧市、犬山市、江南市、岩倉市、一宮市など)の寺院に伝わる未調査の仏像を調査し、①中央からの影響、②尾張地方の特色、双方の視点から考察し、尾張地方の仏像の特色を解明することである。 尾張地方は関西圏から近く、中央の文化が伝わりやすいことから、中央作に見劣りしない優れた仏像が多い。しかし一方で、中央作の仏像の様式を独自にアレンジした仏像や着脱式の技法の仏像なども見られた。また近世以降の像のうち、黄檗様の仏像が黄檗宗以外の寺院からもしばしば見つかるのは興味深い。尾張、三河、岐阜地方で黄檗様の仏像を製作する仏師がいたことが想像される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
愛知県の仏像といえば、かつて尾張国の国府が置かれた稲沢市の仏像は知られているが、それ以外の尾張地方の仏像はほとんど知られていない。そこで、尾張地方に伝わる未指定・未調査の仏像を対象に視察・調査を試みた。調査した仏像のうち約50体の像については調査報告書を作成している。今後、論文や報告書等の形で随時公開していく予定である。 未調査の仏像を調査することは、つまり地域に眠る文化財を発見していくことでもある。地道な調査ではあったが、この5年間で調査した仏像のうち十数体は市の文化財指定につなげることができた。地域の文化財保護の点においていくらかの貢献はできたように思う。
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