研究課題/領域番号 |
17K02331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
西林 孝浩 立命館大学, 文学部, 教授 (90388083)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 仏教美術史 / 中国美術史 / 美術史 / 中国南北朝時代 |
研究成果の概要 |
本研究は、従来、その詳細が不明とされてきた、東魏・北斉(534~577年)の都であるギョウ城(ギョウは、業におおざと)の仏教美術について、近年の出土作例の分析を中核におき、赤外線デジタルカメラによる撮影など、最新のデジタル技術も併用することで、作品から多様かつ詳細な情報を引き出しつつ、さらに中国各地やインド・中央アジア・東南アジア作例との比較作業、および関連する文献資料の精読を通じて、東魏・北斉における仏教美術様式の全体像および個別図像の機能や役割を考察した。加えて、中国仏教美術史、あるいは東洋美術史全体における東魏・北斉美術の意義について検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)ギョウ城出土仏像の赤外線カメラ撮影実験を実施し、東魏・北斉美術研究のための基礎資料としての可能性を、追求検討することが出来た。 (2)単なる様式研究や図像主題研究に止まらない包括的視野に立った中国美術研究であり、またインド・中央アジア・東南アジアなどの作例とも比較検討しつつ、美術史学上の「空白地帯」を埋めるという手法を実践した。例えば、中央アジアのソグディアナ出身で北斉宮廷で活躍したとされる曹仲達は、仏教絵画を得意とし、画風や絵画主題において、規範を後世の中国絵画に残したが、ギョウ城出土作例やアジア各地の作例を包括的に検討することで、従来よりも具体的に、その作風の復元が可能となった。
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