研究課題/領域番号 |
17K02333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
増田 知之 安田女子大学, 文学部, 准教授 (60559649)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 書法史 / 清代 / 皇帝 / 文化政策 / 法帖 / 偽刻法帖 / 碑学 / 帖学 / 東洋史 / 中国書法史 |
研究成果の概要 |
本研究は、中国清代において、皇帝が推進した書文化政策により伝統的書文化がいかなる展開・変容を遂げたのか、その一端を明らかにしたものである。清朝最盛期を現出した乾隆帝は、祖父・康熙帝によって始められた書文化政策を引き継ぎ、さらに大規模に発展させた。その前提となる書蹟の蒐集活動により、民間において法書となる名蹟を払底させ、いわば「真空状態」を生み出した。そして、『偽絳帖』や「清華斎法帖店」による刊行事業に端的に見られるように、偽造されたホンモノが盛んに生産され流通したのである。このような法帖における偽による真の駆逐、偽の真への昇格という転倒現象は、のちの碑学勃興の要因のひとつとして位置づけられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「帖学」の衰退と「碑学」の勃興という清代における書文化変容の要因について、種種の先行研究が言及する観点に加え、清朝皇帝による「書文化政策」を今ひとつの重要な要素として明確に位置づけたことに、学術的意義が認められよう。書法史研究における、歴史的、また複層的視点による考察の重要性・有効性を強調しておきたい。なお、本研究の成果は、中国史の概説書(中西竜也・増田知之編著『よくわかる中国史』ミネルヴァ書房、2020年刊行予定)において、文化史の関連項目としてわかりやすい内容にまとめて一般に公開した。
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