研究課題/領域番号 |
17K02334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
吉原 弘道 九州産業大学, 基礎教育センター, 教授 (50552212)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本刀 / 刀剣 / 刀剣書 / 刀鍛冶 / 贈答 / 美術史 |
研究成果の概要 |
文献史料(古文書・古記録)と中世刀剣書を中心として、室町~戦国時代に贈答品として用いられた日本刀について分析した。その結果、室町~戦国時代の正式な贈答では、主として平安~南北朝時代の刀工が作った製作当時から手を加えられていない生ぶ茎の在銘刀剣が用いられたことを明確にすることができた。また、南北朝~室町時代の刀鍛冶について、中世刀剣書及び現存する日本刀(在銘刀剣)から南北朝~室町時代の刀鍛冶データベースを構築した。さらに、構築している平安時代後期~鎌倉時代の刀鍛冶データベースと統合して「中世刀鍛冶の総合データベース」へと進化させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本刀研究の方法には、現物(現存する日本刀)からのアプローチ、文書(刀剣書・古文書・古記録)からのアプローチが存在する。従来の研究では、現存する日本刀からのアプローチが中心であったため、刀剣書・古文書・古記録などは補助的なものとしてしか取り扱われてこなかった。本研究では、中世刀剣書を史料学的に分析して系統・成立年代などを検討した上で、刀剣書・古文書・古記録などを中核に据えて現存する日本刀(銘文)などの情報も取り入れて分析した。中世刀剣書の位置づけを明確化したことにより、日本刀研究における新たなアプローチ方法を確立することができた。
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