研究課題/領域番号 |
17K02337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 公益財団法人三井文庫 |
研究代表者 |
小林 祐子 公益財団法人三井文庫, 文化史研究室, 主任学芸員 (60399334)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 安藤緑山 / 近代工芸 / 牙彫 / 彩色牙彫 / 象牙彫刻 / 金田兼次郎 / 超絶技巧 / X線透過分析 / X線透過分析 / 蛍光X線分析 / X線CT透過撮影 / 美術史 / 工芸史 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで不明とされてきた安藤緑山の履歴、すなわち生没年、本名、出自、住居の変遷などについて、遺族からの聞き取り調査により明らかにすることができた。また緑山作品の所在調査を通して、2014年には35件であった作品数が、現時点で国内外に109件現存していることがわかった。さらにX線透過撮影、X線CTスキャナ撮影、蛍光X線分析などの光学的調査を実施し、作品の内部構造や各部の接合に使用されている材料、彩色材料など制作技法の解明に迫った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安藤緑山の遺族から聞き取り調査をおこない、履歴等に関する新知見を得た。また国内外の所蔵機関において作品調査を実施し、作品の熟覧、採寸、および全図・部分図・作者銘・付属品などの詳細な写真撮影をおこなった。さらにX線透過撮影、X線CTスキャナ撮影、蛍光X線分析などの光学的調査を通して、緑山の制作技法の一部を明らかにできた。以上により、従来、美術史的評価の埒外に置かれてきた緑山の牙彫が、近代工芸および近代彫刻のなかに位置付け、再考する価値があるものだということを提示できた。
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