研究課題/領域番号 |
17K02346
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田島 直樹 筑波大学, 芸術系, 教授 (50292545)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | ステート / ヴァリアント / 銅版画 / 版表現 / メリヨン / セーヘルス / 芸術諸学 / 版画 |
研究成果の概要 |
セーヘルス銅版画の「ヴァリアント」の性質について「HERCULES SEGERS PAINTER ETCHER」展カタログ(2016-17)を資料の主軸に据え7種類に分類した。この分類をもとに、5枚のテストピース(実験用銅版) を使用して、同一版から生まれる様々な表現効果について実験を行い、計60点の「ヴァリアント」に関するサンプルを制作した。また、制作過程としての「ステート」を提示するために、複数の試し刷りを立体的に構成した作品を3点制作し、展覧会で発表した。更に「ヴァリアント」の性質を応用したワークショップを開催し、1枚の版から生まれる様々な表現の可能性を参加者と共有することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、版画の副次的産物である「ステート」と「ヴァリアント」に焦点を当て、両者が持つ潜在的機能を抽出し、それらを積極的に活用して新たな版表現を開拓する事を目的として行った。主にヘルキュレス・セーヘルスが残したヴァリアント作品の分析と制作プロセスの解明を中心に研究を進めた。一般的に銅版画は黒一色で刷られ、複数性の性質が認識されているが、色彩を用いて様々な方法で刷ることによって多様な表現が可能であり、一点ものとして魅力的な作品が生まれることが実験制作を通して実証された。今後は、ワークショップの開催や新たな視点による版画作品の鑑賞方法の紹介等を通して、本研究の成果を社会に広く還元していきたい。
|