研究課題/領域番号 |
17K02351
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
金子 智太郎 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 講師 (20572770)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 聴覚文化 / 音響技術 / 録音 / 生録 / テープレコーダー / 日本の1970年代 / サウンドスタディーズ / 現代美術 / レコード / ドキュメンタリー / サウンドアート / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
本研究は人が録音技術を通じていかに世界の音を聞いてきたのかを考察するため、1970年代の日本において流行した「生録」という文化に注目し、この文化のなかでいかなる音がつくられてきたのかを検討した。生録とは、当時普及しだしたカセットテープレコーダーなどの音響技術を用いて、さまざまな音の録音を楽しむ文化である。さらに、本研究はこの文化の多様な歴史的背景を調査することで、人々の聴取や創作のありかたがいかに形成されていったのかを理解した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は聴取と録音の関係を生録という戦後日本の音響技術文化の調査を通じて検討した。そして、この文化を音楽、オーディオ、ラジオ、映画、旅行といったさまざまな同時代文化や、戦後日本社会の転換という時代背景と結びつけて理解することができた。本研究のこうした成果は、日本における音響技術の文化史という、音や聴覚をめぐる広範な研究領域が結びつく課題を示唆している。本研究はこの課題の第一歩であるとともに、この課題に取り組むための問題意識や方法論の提示という点でも意義がある。
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