研究課題/領域番号 |
17K02352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
麻生 弥希 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (90401504)
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研究分担者 |
布山 浩司 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, その他 (20743644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 文化財高精細複製・平面 / 文化財高精細複製・立体 / 和紙・高精細印刷 / 文化財・色校正 / 6軸ロボットアーム / 3D切削・文化財複製 / 3Dスキャン / 文化財複製 平面 / 和紙の印刷加工 / 絵画の色再現 / 文化財複製 立体 / 3Dスキャニングデータ / 6軸を備えたロボットアーム / デジタルとアナログの融合 / 古典絵画復元 / アッシリアレリーフ / 3D切削 / デジタルとアナログ / 文化財復元手法 / 文化財復元 / 流失文化財 / 文化財 |
研究成果の概要 |
文化財保存分野におけるデジタル技術は、写真撮影や3D計測など情報をインプットする技術は飛躍的に進んだが、アウトプットに関しては未だ課題が多い。文化財は複合的な素材で制作されているためデジタル機器による通常の出力ではマテリアルをすべて再現することは不可能である。加えて、文化財の手仕事による繊細な仕上げ作業は、デジタル機器による自動処理でだけで再現することは困難である。本研究では、絵画と彫刻の双方の研究者の観点から、文化財の繊細な表現を再現するためにデジタルの自動処理技術と人の感性の境界線について検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化財高精細複製において、絵画と彫刻の双方の研究者によって技術開発を行った。絵画の分野では紙本の作品を再現する際に必要な和紙の高精細印刷に適した下地加工の検証を行った。色校正については、対象作品と校正紙の色差を算出して適応させる手法を考案し、実際の複製制作において校正の精度を上げた。本研究では至らなかったが、この手法に対応したプログラミングへの応用など今後の課題である。彫刻に関しては3Dデータを使用したロボットアームによるレリーフ切削を行い、手仕事による繊細な表現をロボットアームで再現するための検証を行った。本研究で得られた基礎的なデータは立体彫刻など応用できる範囲が広く有効な情報が得られた。
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