研究課題/領域番号 |
17K02357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
猪瀬 昌延 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40597340)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 触覚 / 彫刻 / 乾漆 / 教育 / 触覚的教育 / 造形活動 |
研究成果の概要 |
本研究は美術や造形に関わる触覚による教育の一端を明らかにするものである。我が国伝統的造形技法としての乾漆技法と張り子技法の共通点を歴史と実際の制作工程を理解し、その融合を目的とし、その過程において触覚的操作による形象化とその意味付けを考察した。 粘土や漆(サビ漆)のような泥素材から、硬質で耐久性のある素材へと質を変化させて進められる制作過程においては、当然のことながら触覚的アプローチも変わる。そのアプローチの変化によって制作者の自己変容を教育的視点で捉える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美術造形と教育の関わりを実際の制作行為を基に教育的意義について考察した。そこでは制作された作品を「物語られた自己」と捉えた。この「物語られた自己」とは、制作活動そのものを対象とし、表現活動を時間軸と共に示すことで、活動(行為)、享受、解釈、変容のダイナミックな一連の流れを生み出し外界世界と自己との力強い繋がりを与えるものと考えられる。 また、我が国の伝統的素材の教育的普及を目的とし、文化理解へと発展させることを目指した。
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