研究課題/領域番号 |
17K02364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
小原 浄二 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (80274348)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | J.S.Bach / カンタータ / アマチュア合唱団 / 表現力向上 / 演奏様式 / バッハ声楽曲演奏スタイル / 古楽演奏スタイル / 新たな演奏の可能性 / 和声感に導かれる響き / 色彩感の表出 / 合唱 / 表現 / 言葉のニュアンス / ドイツ語理解 / 歯切れと軽快感 / 旋律の美しさ / 現代的な生命感 / パートの役割理解 / 融合 / 拍節感と和声感 / バッハカンタータ / BWV / アーティキュレーション / パートの役割 / バロック様式 / ドイツ語ニュアンス / 発声メカニズム / 受容 / バッハ / 表現力 / 声楽作品 |
研究成果の概要 |
本研究は、バッハの声楽曲における言葉の色彩感の表現方法、旋律を美しく保ちながらのアーティキュレーションの考え方、拍節感と和声感から導かれるパートの響きと役割に焦点を当て練習プログラムを検討、合唱参加者を一般から募り反復的に試行した。以上の活動により、参加者のドイツ語に対する意識は大きく向上し、また各パートの旋律の意味の理解と、アーティキュレーションの選択の幅を広げることとなった。更にバッハ特有の軽快な歯切れとテンポ感の向上へと繋がった。アマチュア合唱団が今後バッハ演奏をどのように受容していくべきかを声楽的見地から導き出すという本研究の目的をおおむね達成できたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国ではアマチュア合唱団がバッハの作品を演奏する際に、その声楽的な困難さ故に、表現願望や意欲はあっても、音楽を演奏することの本質とは別の目的を与えることにより各々の活動を自ら納得させるという例は少なくない。 だが、美しくバッハの合唱を歌い、テキストの内容を深く表現したい願望を持ちながらも、声の大きさや豊かさのみの追求や、演奏様式のみに焦点を当てた学術的な活動に陥るとすればそれは憂慮すべきことである。 本研究成果はバッハの声楽曲を歌う上での技術的な諸問題を市民レベルのアマチュア合唱団の視点に立って解決させ、今後も本来の意味でのバッハ演奏の意義を見出すことの助けとなることが期待される。
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