研究課題/領域番号 |
17K02366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
米村 典子 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (30243976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 少女マンガ / スタイル画 / 重層的コマ配置 / 高橋真琴 |
研究成果の概要 |
1950年代末に登場した「スタイル画」風表現は,少女マンガ論では70年代中頃の「重層的コマ配置」の起源と見なされてきた.後者は少女マンガが独自の視覚的表現を確立していく契機として重視されてきたが,1960年代における両者の関係性については検証されないままであった.本研究では,「スタイル画」出現時の状況を明らかにし,1960年代におけるその継承と断絶を作品から検証し, 1970年代の「重層的コマ配置」へは単純に結びつけることの出来ないという両者の複雑な関係を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「スタイル画」は1960年代には余分な装飾と見なされていたが,近年の少女マンガ論では1970年代の「重層的コマ配置」の起源として重視されるようになった.本研究では,「スタイル画」という用語の出現時の概念を明らかにし,1960年代におけるその概念の継続と断絶の系譜を検証した.結果として,すくなくとも従来言われている高橋真琴の「スタイル画」を単純に受け継いだのではないことが明らかとなり,「重層的コマ配置」に関する通説の見直しとして,重要な指摘となったと考える.
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