研究課題/領域番号 |
17K02367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 金沢美術工芸大学 |
研究代表者 |
高橋 治希 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (10464554)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 空間表現 / インスタレーション / 出石焼 / 徳化窯 / 園林 / 庭園 / 陶磁器 / 芸術祭 / 中国 / 芸術諸学 / 古典園林 |
研究成果の概要 |
現代美術における空間表現(インスタレーション)について、西洋美術の文脈ではなく中国の園林や日本の林泉の在り方から再考した研究である。日本において伝統的に芸術は生活と一体である態度に基づき、園林や林泉がその態度を具現化した空間と捉え、その構造と思想を援用したインスタレーション作品を芸術祭や美術館で発表した。またその表現技法のひとつとして、明治期における磁器の緻密な造形技法に着目して、出石焼『白磁籠目菊花紋貼付壺』の部分再現を行い、その花弁等の伸びやかな表現技法を中国・徳化窯の練花技法から見出した。その成果は兵庫陶芸美術館で行われた出石焼の企画展で、資料展示やカタログ、ワークショップ等で紹介した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代美術におけるインスタレーションの空間表現の在り方を、伝統的に生活と芸術の一体化している日本において、どのような表現や応用が可能か?伝統的な庭園である林泉を中国の園林の在り方に遡って、その本質的な可能性を実践的に表現で探究したことは、建築を含む生活景観を再考する起点の一つとなりうる。またその表現方法として効果的と思われる緻密な陶磁器造形の手法について、「出石焼貼り花技法」の部分再現を行い、資料展示として発表したことは、現在十分に伝承が行われていない明治期の芸術性の高い表現の再興を促すことも期待され、今後の陶磁器造形の表現の一助として寄与するものと考えている。
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