研究課題/領域番号 |
17K02368
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 情報科学芸術大学院大学 |
研究代表者 |
松井 茂 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (80537077)
|
研究分担者 |
中西 博之 独立行政法人国立美術館国立国際美術館, その他部局等, 研究員(移行) (20231722)
伊村 靖子 情報科学芸術大学院大学, メディア表現研究科, 准教授 (60647931)
原 久子 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 教授 (80411479)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | マス・メディア / テレビ / メディア・パフォーマンス / 現代美術 / 現代芸術 |
研究成果の概要 |
第2次世界大戦後、展覧会やコンサートホールといった、専門的な芸術体験を得られる場を紹介するメディアは、マス・メディア(放送局と出版社)によってはじまった。このことは、作品としての実物よりも情報が、ほぼ作品と同義の価値を持って伝播するものとなったことを意味し、1960年代に活動を始めた作家たちは、マス・メディアに自覚的であった。芸術体験を構成する要素として、オリジナリティをもった作品それ自体よりも、複製された情報や、流通する作家像に表現が見出されていく。インターネットを自明とする現在から振り返った際、この系譜を明瞭にした研究成果は、新たな美学、芸術学に資するものとなる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マス・メディアが登場して以降の芸術は、オリジナリティをもった作品だけではなく、複製された情報や、流通する作家像にも表現を見出している。インターネットを自明とする現在から振り返った際、当然のように考えられる本研究の分析ではあるが、これまで必ずしもこのような観点に基づく芸術史の記述は一般的では無かった。マス・メディアを分母とする芸術観は、多様化する美学、芸術学を再編する一助となる。
|