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国際展は地域コミュニティ活性化に寄与するのか:定性的分析からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17K02371
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 芸術一般
研究機関大阪市立大学

研究代表者

吉田 隆之  大阪市立大学, 大学院都市経営研究科, 准教授 (00771859)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード芸術祭 / 地域づくり / ソーシャルキャピタル / アートプロジェクト / 内発的発展論 / 文化政策 / アウトプット評価 / 芸術政策 / 国際展
研究成果の概要

地域づくりにつながる戦略が見られる7つの芸術祭を研究対象として、地域づくりへの影響を分析・考察した。あいちトリエンナーレと大地の芸術祭の2事例で、個別の会場等に着目し、定性的分析により、地域づくりの中長期的効果とその具体的プロセスを明らかにした。ただ、地域づくりの効果が見られる他の5つの芸術祭については、短期的な一時的変化を捉えるにとどまった。とはいえ、これまでの現地調査・分析を踏まえ、芸術祭が地域づくりにつながる主な3条件が、1) 地域資源の活用、2) 地域コミュニティの主体性、3) 持続可能な戦略を持つことである、との仮説をたてた。当該仮説の検証が今後の研究課題である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

あいちトリエンナーレと大地の芸術祭の2事例で、個別の会場等に着目し、定性的分析により、地域づくりの中長期的効果とその具体的プロセスを明らかにした点に学術的意義がある。
国際展をやりさえすれば地域活性化に資する風潮があるなか、現時点では、仮説にとどまっているものの、芸術祭が地域づくりにつながる条件を明らかにしたことで、国際展が地域づくりへの過大な期待を背負われている状況を改善していく道筋を示せた点に、社会的意義が認められる。また、地域づくりの効果を明らかにしたことで、観光客増など芸術文化を短期的に地域活性化の手段とする傾向に歯止めをかけることができよう。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 過疎地型芸術祭が地域づくりにつながらない要因の多角的考察―奥能登国際芸術祭を事例に―2019

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 雑誌名

      地域活性研究

      巻: 11 ページ: 41-51

    • NAID

      40022093162

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 芸術祭とソーシャルキャピタル ー「大地の芸術祭 莇平集落」を事例にー2019

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 雑誌名

      文理シナジー

      巻: 23 ページ: 215-222

    • NAID

      40022060405

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 芸術祭の地域コミュニティ形成への影響―いちはらアート×ミックスを事例に2019

    • 著者名/発表者名
      吉田 隆之
    • 雑誌名

      アートマネジメント研究

      巻: 19 ページ: 7-21

    • NAID

      40022013516

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 札幌国際芸術祭のアウトプット評価ー定性的分析2018

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 雑誌名

      アートマネジメント研究

      巻: 17-18 ページ: 104-116

    • NAID

      40021531099

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 芸術祭によるソーシャルキャピタルのプロアクティブ化―あいちトリエンナーレ2010・2013と2016の比較―2018

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 雑誌名

      文化経済学

      巻: 15 ページ: 102-117

    • NAID

      40021534714

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 過疎地型芸術祭と持続可能な地域づくり-奥能登国際芸術祭を事例に-2018

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 学会等名
      地域活性学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 芸術祭の地域づくりへの影響―リボーンアート・フェスティバルを事例に―2018

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 学会等名
      文理シナジー学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 過疎地型芸術祭と地域づくり―奥能登国際芸術祭を事例に2018

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 学会等名
      日本文化政策学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 国際展がソーシャルキャピタル形成に寄与するのかーあいちトリエンナーレを事例に2017

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 学会等名
      文化経済学会<日本>2017年度大分大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] 芸術祭は地域コミュニティ形成に寄与するのか―いちはらアート×ミックスを事例に2017

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 学会等名
      日本アートマネジメント学会第19回全国大会<奈良>
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [図書] 芸術祭と地域づくり “ 祭り” の受容から自発・協働による固有資源化へ2019

    • 著者名/発表者名
      吉田隆之
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      水曜社
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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