研究課題/領域番号 |
17K02375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
桑原 規子 聖徳大学, 文学部, 教授 (90364976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日米美術 / 人物交流 / 1950年代 / ロックフェラー財団 / 国務省 / 冷戦 / 美術史 / 日米交流 / 戦後美術 |
研究成果の概要 |
本研究では、1950年代にロックフェラー財団や国務省の「人物交流」プログラムで渡米した日本人美術家や美術研究者がどのような基準で選ばれ、いかなる活動をアメリカで行ったのか、また彼らが戦後日本の美術界にいかなる影響を齎したのかを検証した。その結果、選考の背景に占領期の在日米国人との人的ネットワークと彼らの日本美術に対する評価が存在したことが明らかとなった。また、サンフランシスコ講和条約の発効以後、日本の親米化を進める文化政策のひとつとして推進された「人物交流」プログラムによって、日米の美術交流が盛んとなり、日本美術界の国際化が進展、それが1960年代へと広がりを持つものであることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、戦後日本美術の見直しが盛んに行われているが、1950年代に渡米した美術家や美術研究者の多くがアメリカから資金援助を得ていたこと、帰国後彼らが日本美術の国際化に影響を与えた点についてはほとんど検証されていない。本研究課題では特に戦後日本美術界において重要な役割を果たした美術家や美術史家が1950年代に米国側の資金援助で渡米していた事実を重視し、戦後日本美術史が彼らによってどのように構築されていったのかを検証した。それによって、個別の作品・作家研究からだけでは見えてこない、戦後日本美術史の新たな側面を明らかにすることができたと考える。
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