研究課題/領域番号 |
17K02376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
梅津 紀雄 工学院大学, 教育推進機構, 講師 (20323462)
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研究分担者 |
吉田 司雄 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 教授 (50296779)
半谷 史郎 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90731406)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ロシア / ソ連 / 日ソ / 日露 / 文化交流 / 音楽 / パフォーミング・アーツ / 社会主義 / 作家 / 音楽家 / 平和賞 / ゴスコンツェルト / オイストラフ / 冷戦 / 日本 / 芸術 / 交流 / 雪どけ / 日ソ関係 / 文化国家 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、コロナ禍の影響で全般的に遅延していたところ、2022年を迎えてコロナ禍の沈静化が進み、ロシアでの現地調査などの可能性が見えてきたところであったが、2022年2月24日にロシア軍が「特別軍事作戦」と称してウクライナ侵攻を開始したことで、再び頓挫を余儀なくされた。 ただし、これに伴ってロシアの芸術家や芸術作品に対するキャンセルが相次いだことは改めてロシアの文化国家としての有り様について歴史的に再考する機会となった。現代のロシアの芸術文化が公的援助に多くを依拠し、国家と一定の関係を有し続けていることを顕にしたからだ。その一端を昨年度、SRC緊急セミナー「ウクライナ情勢:文化面での反応」で明らかにし、今年度はその一部を利用して『チェマダン特別号2022』に拙稿を掲載した。 また年度末には米国プリンストン大学のサイモン・モリソン教授の来日を機に、慶應義塾大学の越野剛准教授との共催で、ソ連などの社会主義国と音楽劇との関係を再考する試みとして「Symposium with Prof. Simon Morrion’s Special Lecture: Music Theater Under Socialism」を開催した。報告者に加納遥香、齋藤慶子、山下正美、及び討論者に村山久美子、中田朱美の各氏の参加を得て、雪どけ期の文化交流も含めた議論を行った。 また研究分担者である愛知県立大学の半谷史郎教授との間では、関係研究課題である1957年のモスクワ友好祭についてのWebページ制作の作業を進め、当研究課題への一定の刺激となった。半谷はまた関連業績として、ポリオ生ワクチンの緊急輸入についての論文を発表した。 最後に、懸案となっている訪ソ作家についての資料公開は、速記録の不備から難渋しているが、研究分担者である工学院大学の吉田司雄の助言を受けつつ、次年度中の公開を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
いわゆるコロナ禍で外国渡航や面接調査が困難になっていたが、コロナ禍が一段落し始めた2022年2月にウクライナ戦争が勃発したことにより、ロシアでの現地調査が困難になったため。
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今後の研究の推進方策 |
既存の収集資料の読解と公開を進めるとともに、ロシア渡航と現地調査の可能性を模索する。国内外でのデータベースやデータの電子化の進展とともに、公開され、閲覧可能な資料が増えている現状を鑑み、一層の資料収集に務める。
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