研究課題/領域番号 |
17K02376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
梅津 紀雄 工学院大学, 教育推進機構, 講師 (20323462)
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研究分担者 |
吉田 司雄 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 教授 (50296779)
半谷 史郎 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (90731406)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本 / ロシア / ソ連 / 文化交流 / 雪どけ / 音楽 / プロレタリア文学 / 作家 / 日ソ / 日露 / パフォーミング・アーツ / 社会主義 / 音楽家 / 平和賞 / ゴスコンツェルト / オイストラフ / 冷戦 / 芸術 / 交流 / 日ソ関係 / 文化国家 |
研究成果の概要 |
1956年の日ソ共同宣言前後のいわゆる「雪どけ」の時期に、バレエやサーカス、クラシック音楽などのソ連のアーティストや団体が次々に来日し、一世を風靡した。これらは今日もなお、ロシアの有力な輸出コンテンツであり続けている(そしてまさにそれゆえに、ロシアのウクライナ侵攻に伴うキャンセル・カルチャーの影響を被った)。それらはアメリカとの文化的な冷戦のさなかに、ソ連を文化国家として権威付けるものだった。それらは結果として多くの人々をロシア文化や社会主義思想にひきつける結果となった。現在は社会主義思想との結びつきが失われた一方で、プーチン政権との結びつきが指摘されている。国家の支援に支えられているからだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日ソ共同宣言以前から、映画《シベリヤ物語》やシベリア抑留からの引揚者の影響もあり、うたごえ運動に見られるように、多くの人々がロシア・ソ連文化に惹きつけられていたが、雪どけ期にソ連文化の輸入が本格化すると、ボリショイ・バレエやボリショイ・サーカスのような「ドル箱」と称される団体が次々に来日し、さらに多くの人々を魅了した。これらの事実は、冷戦終結やソ連解体、プーチン政権に起因するロシア・イメージの悪化によって今日忘却されているが、日本の文化史の中に適切に位置づける必要がある。かつてトルストイやドストエフスキーらが日本の近代文学に大きな影響を与えたように、今日の日本にもその痕跡を残しているからだ。
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