研究課題/領域番号 |
17K02387
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 日本映画大学 |
研究代表者 |
アン ニ 日本映画大学, 映画学部, 特任教授 (70509140)
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研究分担者 |
志賀 賢子 (川崎賢子) 立教大学, 文学部, 特任教授 (40628046)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 貫戦期 / 越境 / 交渉 / 移動 / メディア / 大衆文化 / インテリジェンス / プロパガンダ / 継承と展開 / 移動するメディア / 大衆文化の記憶 / 文化の越境 / 日中映画交渉史 / 歴史人物 / 実像と表象 / アメリカ占領期 / ジェンダー / 映画論 / 冷戦期 |
研究成果の概要 |
本研究では初年度と最終年度に国際シンポジウムを二度開催し、初年度の成果は「貫戦期の日中映画」と題する特集で『Intelligennce』に掲載されている。二年目には、アンニが岩本憲児との共編で『戦時下の映画 日本・東アジア・ドイツ』(森話社)を刊行し、分担者の川崎賢子が『もう一人の彼女 李香蘭・山口淑子・シャリー・ヤマグチ』(岩本書店)を刊行した。また外国の研究者とのネットワークを構築すべく、二人は海外と国内のシンポジウムや学会で口頭発表を数回行い、日本語、英語と中国語による論文を出版した。三年間を通して本研究は予想の目標が達成でき、他分野と交錯しつつ、テーマを深く究明することができたと思う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、既成の映画史叙述の空白分野に焦点を絞り、他分野の学術成果を参考に、研究分野を横断しつつ、日中映画交渉を国に跨るアジアの歴史文脈とより広い空間において検証しなおすことを試みた。一次資料であるフィルムの発見と公文書や活字資料の調査に努めた結果、まだ十分とは言えないが、一連の研究成果の公開を通して、日中映画交渉史を新たに構築する基礎を作り上げることができた。また映画というテキストと歴史の断絶や連続との関連性、あるいは俳優の映画における表象とその歴史的実像などに関する研究成果は、学術のみならず、映画史と表象文化のもう一つの捉え方を示し、広く社会に向けて発信できたように思われる。
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