研究課題/領域番号 |
17K02391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
岩井 眞實 名城大学, 外国語学部, 教授 (00221789)
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研究分担者 |
小田中 章浩 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (70224251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 人形浄瑠璃 / 歌舞伎 / 復讐劇 / 政治劇 / 比較演劇 / 比較文学 / 舞台芸術論 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本演劇研究を国際化するための基盤を作り上げることにある。その具体的な研究材料として、日本の仇討物(敵討物)を選んだ。復讐は東西共通のテーマだからである。しかし比較対象となる西洋の復讐劇の多くは王権あるいは権力と結びついており、政治劇的様相を呈している。この視点からすると日本の仇討物も、むしろ政治劇の範疇で扱った方がより生産的な議論が可能となる。東西の演劇において、仇討物と政治劇とは相互に包含関係にあるということである。 この見解は、国際演劇学会での発表や一連の論文によってもたらされた。結果、日本の政治劇をテーマとした書籍の出版を視野に入れた共同研究に入った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概要に示したとおり、本研究は復讐劇研究から政治劇研究へと発展した。研究期間内に得たもう一つの大きな収穫は、本研究が将来的に英語で出版できるかもしれないという示唆を得たことである。その可能性を試すために、研究代表者および分担者は、2019年度より18世紀の人形浄瑠璃文楽に対象を絞り、西洋演劇的な読解方法を用いてこれらの作品を政治劇として解釈し、英語論文として試験的に書くことを試みている。その成果の一部は論文・学会発表となって公開された。 2020年3月の時点では当該出版はまだ実現していないが、その準備的な研究を行い、海外の日本演劇専門家から示唆を得た点で、助成金を有効に活用できたと考える。
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