研究課題/領域番号 |
17K02398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
古川 裕朗 広島修道大学, 商学部, 教授 (20389050)
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研究分担者 |
矢田部 順二 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 教授 (30299284)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ドイツ映画 / 移民の背景を持つ者 / ナチ・ドイツ / 東西ドイツ / ドイツ人のディアスポラ / ディアスポラ / ホーム / 移民 / 難民 / ナチズム / 闇教育 / 権威主義的教育 / ファシズム / 移民を背景とする者 / 東ドイツ / グッバイ、レーニン / ドイツ統一の日 / 東西統一 / 冷戦 / ヒトラー暗殺未遂 / 集団の罪 / 故郷喪失 / グローバリズム / ナショナル・アイデンティティ |
研究成果の概要 |
2000年代と2010年代にドイツ映画賞作品賞を受賞した作品に関してメディア論的な分析考察を行った。主に「移民の背景を持つ者」「ナチ・ドイツ」「東西ドイツ」を題材とした諸作品に焦点を当て、主題展開を把握しながらメディア論的な意義を探った。特に「ドイツ人のディアスポラ」の視点から考察分析を行った。その結果、2000年代の諸作品は概して〈ホーム〉に帰る物語や〈ホーム〉に気づく物語を描き出していることが確認できた。また2010年代の諸作品は概して〈ホーム〉を失う物語や〈ホーム〉を新たに築く物語を描き出していることが確認できた。これらの研究成果は『ドイツ映画史の基礎概念』という著書の形で公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要な学術的意義は、ドイツ映画史研究に関して、ドイツ映画賞受賞作に焦点を当てメディア論的な視点から分析考察を行い、映画作品を通じた21世紀ドイツの世論傾向をいち早く明らかにし、それを一種の精神史として記述した点にある。研究成果の主要部分は著書『ドイツ映画史の基礎概念』として公表されたが、この書物は専門性を備えた学術書であると同時にドイツ映画史理解への手引書という側面を持つ。ドイツ映画に対して、「同文化理解」ではなく「異文化理解」の視点から分析考察を行い、特にユダヤ・キリスト教的な背景を重視しており、よって異国の映画作品が有する特異性を日本社会に紹介したという点でその社会的意義は大きい。
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