研究課題/領域番号 |
17K02406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 同志社女子大学 (2019) 山形大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
宮腰 直人 同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (50759157)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 奥浄瑠璃 / 語り物 / 書物文化 / 湯殿山 / 庚申縁起 / 日本文学 / 東北の芸能文化 / 東北の文芸 / 芸能環境 |
研究成果の概要 |
本研究では語り物文芸、奥浄瑠璃研究に新たな研究視座と研究手法の提示を行った。具体的には、『湯殿山の本地』『天狗の内裏』『庚申の本地』各諸本の調査と分析を行い、それぞれのテキスト、諸本展開について新たな事実を明らかにし、見解を示した。また、奥羽地域の芸能環境と書物文化との関わりを考察し、研究成果の一端を論文で公刊し、研究集会や図書館の講座で新事実やや研究の報告をすることで社会還元につとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、従来の研究の成果をふまえつつ、出羽三山信仰圏である近世庄内地域および米沢・置賜地域を対象に資料を調査し、その文化環境をふまえた新たな奥浄瑠璃研究の方向性を提起した点に学術的な意義がある。本研究は文芸としての『湯殿山の本地』『天狗の内裏』『庚申の本地』に注目して研究を進めたが、これらは宗教テクストの側面を有する。近年、地域の宗教テクストについては思想史研究はもとより、歴史学や人文地理学的な見地からも関心が寄せられており、地域資料の学際的研究に文学研究から寄与できる可能性を示した点に特色がある。また、研究成果の一端を地域の公開講座や研究集会で発信し、社会還元した点にも意義がある。
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