研究課題/領域番号 |
17K02418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
太田 亨 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (80370021)
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研究分担者 |
朝倉 和 広島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (00390493)
朝倉 尚 広島大学, 総合科学研究科, 名誉教授 (80033231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 義堂周信 / 空華集 / 観念的世界 / 典故表現 / 杜詩 / 偈頌 / 抄物 / 五山文学 / 国文学 / 中国文学 / 禅林文学 |
研究成果の概要 |
義堂周信(1325―1388)の詩文集『空華集』について、その作品を訳注すると共に、作品中の表現が中国のどのような書物を典拠としているかを追究した。訳注することによって、これまで義堂は一般的詩文を詠むようになった禅僧と考えられていたが、偈頌的要素を多分に含んでいることが判明した。また義堂が杜甫の詩を典拠として、どのように作品を詠んでいるか精査し、更に後世にどのような影響を与えたかについて解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『空華集』における典故表現を精査し、その中で特に杜詩に着目した。結果、義堂が、状況に応じて杜甫の詩句を用い、観念的世界を構築していることが分かった。さらに、それらの観念的世界は後世の禅僧の詩文にも継承されていることから、義堂が禅林の文芸における規範となっていたことを証した。また『空華集』の訳注においては、これまで本格的な訳注がなされていなかったが、中国文学の訳注法と日本文学の訳注法を兼ね合わせて、従来とは異なる訳注を行った。この訳注はこれから継続していく。
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