研究課題/領域番号 |
17K02424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小川 剛生 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (30295117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 和漢聯句 / 連歌 / 三条西家 / 今川義元 / 北条氏康 / 武田晴信 / 妙心寺派 / 古典学 / 三条西実枝 / 太原崇孚 / 三条西実澄 / 分門纂類唐宋時賢千家詩選 / 頓阿句題百首 / 飛鳥井家 / 韻類書 / 大名 / 蔵書 / 今川氏真 / 妙心寺 / 百人一首宗祇抄 / 国文学 / 和歌 |
研究成果の概要 |
東国・北国の戦国大名・国衆の文学活動全般に関する史料を調査し、とくに今川義元の和漢聯句愛好について考察した。続いて大名の主催した歌会や和漢聯句の本文紹介や注釈を行った。新出の北条氏康主催の歌会本文を翻刻し、武田晴信の開催した世吉和漢聯句について、開催の背景、連衆の伝記を考察し、詳細な注釈を施した。中央から地方への学芸伝播の実態を考察した。さらに飛鳥井家・三条西家を対象に、東国に下向して活動した当主の活動と著作を跡付けた。こうした戦国大名・国衆の文芸の特色について考察し、学術論文として発表した。最後に、このことをテーマにした雑誌の特集「室町戦国の文芸と史料」を企画編集し刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
武田氏・北条氏・今川氏など、有力な戦国大名の文芸活動を新たな視点で研究した。とくに和漢聯句が、公家・武家・禅僧が同座して楽しむ文芸として流行したこと、これを妙心寺派の禅僧が指導したことを明らかにした。ついで地方で活動した公家である飛鳥井家や三条西実枝の影響力を具体的に述べた。さらに大名の下で行われた歌会・和漢聯句の翻刻や注釈を刊行した。そこでは作者の作意を復原した。このことで、当時の鑑賞に従った理解が可能となり、戦国時代の文芸に関する議論を開始できる。また特集「室町戦国の文芸と史料」では、同じ研究を行っている文学・史学の研究者の寄稿を請い、成果の共有を実現した。
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