研究課題/領域番号 |
17K02425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小林 真美 東京理科大学, 理学部第二部教養, 講師 (30548144)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 古事記 / 日本書紀 / 風土記 / 文化資源 / 受容史 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、「ヤマトタケル」に焦点を当て、その近代における享受を、当時の文化資源及び民間伝承に関する調査・考察によって明らかにすることに主眼を置いた。本研究の遂行により、北陸方面の実地調査による成果を中心に、各地に点在するヤマトタケル及び日本神話に関連する銅像・記念碑の建立経緯と享受を解明し得た。また、東日本方面及び山陰方面を軸に、郷土史誌・郷土史蹟にみる民間伝承の調査と現状把握も行ない、各種の文化資源の制作や、民間伝承の受容にあたり、当時の日本神話研究による成果が、社会に伝播・活用されていたことを捉えた。本研究課題に関連するシンポジウムを開催し、新たな享受史分野を切り拓くことにも繋がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、ヤマトタケル説話の、近代を中心とする文化資源における活用状況の研究という新たな享受史分野を開拓する。当時のヤマトタケル及び日本神話の研究成果を通じて、同説話が果たした社会的役割を、理論的に捉える点からも、独創性を持つ。 まずは当該対象の文化資源に関する総合的な考察は、現行の絵画考証とは異なる享受史を新たに構築するという意義を持つ。 次に、多様な文化資源に注目した研究成果は、初学者や教育関係者等における日本上代文学作品への関心・リテラシーの普及をもたらし、居住地域の神話や歴史への関心を深める架橋となる。このことは、上代文学研究の新たな研究分野の掘り起こしと活性化にも繋がるであろう。
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