研究課題/領域番号 |
17K02428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
牧野 淳司 明治大学, 文学部, 専任教授 (10453961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 唱導 / 寺院資料 / 説経 / 日本古典文学 / 平家物語 / 法会 / 澄憲 / 弁暁 / 後白河法皇 / 大原御幸 / 源氏物語 / 転法輪鈔 / 源氏物語表白 / 優填王 / 唱導資料 / 仏教儀礼 / 安居院流 |
研究成果の概要 |
平安時代の終わり頃から、法会で行われた説経の内容が記録されるようになる。そのような唱導資料について、本研究では、日本文学・日本史・仏教思想史・美術史など、関連諸分野の研究成果を参照しつつ、複数の観点から分析を行った。これにより、中世の唱導が、造られた仏像に生命を吹き込む役割を担っていたこと、戦乱で命を落とした者の恨みを解消する活動をしていたことなどが明らかになった。豊富な情報を含む唱導資料は日本文化の特質を照らし出す価値を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各地の寺院資料の調査・研究が進む中で、中世の唱導資料も数多く紹介されるようになっている。だが、十分な解読が行われているとは言えない。本研究では、日本文学・日本史学・仏教思想史・美術史など、関係諸分野の研究を参照しつつ、唱導資料を多角的に読解することを試みた。未だ十分とは言えないが、唱導資料が豊富な情報を含むこと、さまざまな分野で資料として活用することが可能であることを示した。唱導資料により、これまで知られていなかった日本文化の一面を発見することができる。
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