研究課題/領域番号 |
17K02433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
蔡 毅 南山大学, 外国語学部, 研究員 (50263504)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本漢詩 / 明治文明開化新詩 / 漢詩改革 / 詩界革命 / 黄遵憲 / 梁啓超 / 逆輸入 / 日本漢文学 / 田桐 / 扶桑詩話 / 幕末志士 / 明治漢詩壇 / 文明開化新詩 |
研究成果の概要 |
日中文化交流史の「逆輸入」という現象に着目し、過去十数年間おこなってきた「中国における日本漢文学の受容」の成果を踏まえ、清代末期黄遵憲・梁啓超をはじめとする「詩界革命」という文学革新運動が明治期の「文明開化新詩」、「漢詩改革」という新しい文学潮流からいかに影響を受けたかを中心に、近代における日中漢詩交流の新しい紀元の全容を究明することを目指している。日本から中国への文化流伝という、いわゆるフィードバック現象の研究は、日中文化交流史における相互影響の歴史的事実への再認識につながるのみならず、東アジア漢字文化圏全体に対する視座を大きく変え得るものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究によって、従来殆ど顧みられることがなかった近代日中文化交流史の新しい一ページが開かれるに違いなく、東アジア漢字文化圏全体に対する視座を大きく変えることもできるのではないかと考える。漢詩という純粋な中国文学のジャンルにさえ相互交流の事実があり、さらに中国文人が日本漢詩から影響を受けたことは、日本文化の世界に対する発信の歴史を新たな角度から照らし出すことにもなるのである。一方、安易に閉鎖的且つ自足的なものと考えられてきた中国文学も、開放性・包容性を孕むものとして捉え直され、さらに広い視野で再検討されることも考えられるのである。
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