研究課題/領域番号 |
17K02438
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 静岡英和学院大学 (2019-2020) 舞鶴工業高等専門学校 (2017-2018) |
研究代表者 |
畑 恵里子 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 准教授 (50581229)
|
研究分担者 |
原 豊二 天理大学, 文学部, 教授 (50311064)
西野 由紀 天理大学, 文学部, 教授 (60584927)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 浦島伝説 / 京都府舞鶴市糸井文庫 / 草双紙 / 歌舞伎 / 縁起物 / 近世浦島享受 / 異界 / 霊力 / 舞鶴市糸井文庫 / 黄表紙 / 国文学 / 日本古典文学 / 糸井文庫 / 京都府舞鶴市 / 丹後浦島史跡 / 黒本 / 丹後浦島伝説 |
研究成果の概要 |
本研究では、研究史で未解決と指摘されてきた近世の浦島伝説の享受の様相を明らかにするために、未着手資料が多数保管されている京都府舞鶴市指定文化財の糸井文庫の浦島伝説関連資料を対象として、基礎的調査を実施した。その結果、浦島伝説は歌舞伎、色街等の近世独自の文化と多様に融合しており、複雑なヴァッリエーションを有して再生産されていることが判明した。本内容については、翻刻・語釈・抄訳・英訳・ハングル訳を施して、研究者のみならず、一般国民や海外在住者、日本語を母語としない市民にも作品内容が伝わるようにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来より必要性が指摘されてきたにもかかわらず、ほとんど進捗してこなかった近世浦島伝説享受を取り上げて、京都府舞鶴市指定文化財である糸井文庫の未着手の古典籍を対象として様相の解明を試みた点は画期的であり、浦島伝説研究に確かに資するものとなったと言える。国文学、歴史学、地域研究などの研究者で、丹後という地域文化に焦点をあてた共同研究を実施したことも画期的である。また、翻刻のみならず、英語やハングルなどの他言語に翻訳するなどして、内容理解を促進した点においても社会的意義は高い。
|