研究課題/領域番号 |
17K02439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
赤迫 照子 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (70452612)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 浜松中納言物語 / 写本 / 書入 / 伝本系統 / 校本 / 物語享受 / 和学者 / 本文 / 享受 / 物語 |
研究成果の概要 |
本研究が目指したのは、平安時代後期成立の『浜松中納言物語』写本の悉皆調査と、本文・伝本・享受史研究の成果を反映させた新校本の作成である。新校本には「本文篇」だけでなく、「諸本解説」「論考篇」も付す。 焼失・所在不明・新写も含めて、知り得た写本の数は66点である。実見調査と収集した複写物・画像データによって翻刻を進め、本文系統の分類を判別した。さらに各写本にある書入の、特に注釈の受容の分析によって、書写関係や享受の様相を解明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『浜松中納言物語』は三島由紀夫『豊饒の海』の典拠であり、また、学校教育の現場でも国語科便覧にて紹介されているので、国内外でそれなりに知られた作品である。その一方で、研究はさして活発ではなく、中でも諸本全体を俯瞰する研究は滞っていた。小松茂美氏『校本 浜松中納言物語』(二玄社 昭和39年)から半世紀以上が経過した今、新出本や所蔵機関変更等、現状に即した情報の更新・再整理をした研究が必要である。本研究はまさにその役割を担っており、研究の活性化や作品の再評価に貢献できる。
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