研究課題/領域番号 |
17K02440
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
齋藤 真麻理 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (50280532)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 戯画 / 説話 / 奈良絵本 / 画題 / 類書 / 絵巻 / 国文学 / 狩野派 / 室町物語 / 明代版本 |
研究成果の概要 |
中近世日本における画題享受の諸相を明視するため、具体的な手がかりとして、17世紀の狩野派における「戯画図巻」制作に着目し、国内外に点在する諸本調査を精力的に推進して、10余本の伝本を発見した。そこに描かれた画題を整理・分析した結果、「戯画図巻」における室町物語や江戸初期風俗画、明代出版文化の受容の諸相が浮かび上がってきた。並行して、明版受容を視野に入れた奈良絵本の調査研究を進めた。 これらの分析結果をあわせみる一連の研究から、「戯画図巻」の文学的意義や奈良絵本の制作享受圏との近しさ、中近世日本の画題生成と展開、それを支えた学芸のすがたが浮き彫りとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本において最大の絵師集団を形成し、近代まで400年、画壇を独占したのが狩野派である。17世紀には諧謔性の強い「戯画図巻」が多数制作されたが、従来、本格的な研究は行われてこなかった。本研究では国内外に点在するその伝本を精力的に調査・発掘し、そこに描かれた画題を文学的手法によって分析することで、「戯画図巻」が奈良絵本の制作享受とも密接に関連することを指摘した。 一連の研究により、「戯画図巻」研究の基盤が整い、その文学的・文化史的意義や、中近世日本における画題享受の諸相が明らかとなった。
|