研究課題/領域番号 |
17K02460
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
高木 元 大妻女子大学, 文学部, 教授 (00226747)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 絵入本 / 浮世絵 / 草双紙 / 填詞 / 19世紀文学史 / 戯作者 / 地本問屋 / 仮名垣魯文 / 報状・引札 / 報条・引札 / 国文学 / 19世紀文学 |
研究成果の概要 |
浮世絵に付された戯作者達が執筆した填詞(解説文)は、文学史からは非文学的なテキストとして無視され、また美術史の側も絵画にしか関心を寄せてこなかった。地本問屋が出板していた浮世絵は、草双紙と同様に戯作者の画稿に基づき浮世絵師が描いたものであり、画と文とが一体化したメデイアとして捉え直すことにより、19世紀における大衆メディアの特徴である絵入本の史的意義を再検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我国における近世の印刷物は、西欧の活版印刷文化とは異なり、製版本(木板)による出板が普及したために、絵画と文字とが一体化したテキストとして生産され享受されるようになった。とりわけ19世紀になると出板物の商品価値が増大し、造本にも彩色や意匠が凝らされ、口絵や挿絵なども作者が画稿を描き、画と文とが不可分のメディアとして書物や浮世絵が作られ、享受されるようになった。 にも関わらず、填詞入りの浮世絵は、絵だけが重んじられ、画文一体化したメディアとしての研究がなされてこなかった。これらを草双紙と同列に扱い、19世紀文学史のなかに正しく位置付ける必要がある。
|