研究課題
基盤研究(C)
『文藝首都』は、文学において、書き手が同人誌での下積みを経て、文壇に見いだされるというサイクルを支えた。この雑誌について、投稿や指導のシステムを整理し、作家や作品の傾向について、植民地出身作家の参加の様態、女性作家の位置、執筆と労働との関係、戦中・戦後の出版状況への雑誌の対応、といった観点から考察した。成果はシンポジウムなどで公開し、最終的には論集を刊行した。
作家だけでなく読者や投稿者も含めた〈場〉を分析し、書き手が〈作家〉として認められる社会的構造を提示しえた点で、文学雑誌研究に新たな一視点を加えることができた。ジェンダー、労働、植民地、戦争といったそれぞれのテーマについても、具体的な事例を使った分析成果を提示した。また、実際に雑誌に参加していた作家から体験を聞き取ったことは、記録として重要である。これは成果としての論集に収録した。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (11件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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