研究課題/領域番号 |
17K02464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
梅澤 亜由美 大正大学, 文学部, 教授 (00710427)
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研究分担者 |
大木 志門 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (00726424)
小林 洋介 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (00757297)
河野 龍也 実践女子大学, 文学部, 教授 (20511827)
大原 祐治 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40554184)
小嶋 洋輔 名桜大学, 国際学部, 上級准教授 (50571618)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 私小説 / 自己語り / 自伝的小説 / 日記 / 東アジア文学 / メディア / 作家イメージ / 計量的分析 / 日本近現代文学 / 東アジア / 文学一般 |
研究成果の概要 |
これまで明確に定義されてこなかった日本の「私小説」について、〈私小説性〉という新しい概念規定の基準を提示した。テクスト内外の情報から作家の自伝性を示す〈サイン〉を抽出することで、自伝性を測っていくという方法である。これらを応用した研究の実例として、『「私」から考える文学史――私小説という視座』(2018.10、勉誠出版)を刊行した。また、国際シンポジウム「東アジアの〈自己語り〉文学から考える「私小説」」(2019.8.17、大正大学)を開催し、中国、台湾、韓国の〈自己語り〉文学との比較から「私小説」を検証した。これらの研究成果は、ウェブサイト「「私」から考える文学史の会」にて公開している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の「私小説」について〈私小説性〉という新しい概念規定の基準を示し、テクストの自伝性を測るための〈内在的サイン〉〈外在的サイン〉を抽出し、データ一覧を作成した。これらをデータベース化し、ウェブサイトで公開することで、広く利用可能なものとした。 また、東アジア地域における〈自己語り〉文学との比較研究を行うことで、日本の「私小説」の研究を国際的な広い視野で行うことが可能となった。たとえば、近年の東アジア地域の〈自己語り〉にLGBTや「在日」などマイノリティの語りが多いことなど、国や時代によるいくつかの傾向が見えて来た。これら比較研究の有効性から、今後は比較の対象を西欧圏に拡大する。
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