研究課題/領域番号 |
17K02466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
ソコロワ山下 聖美 (山下 聖美) 日本大学, 芸術学部, 教授 (80349985)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本文学 / 林芙美子 / インドネシア / 多文化共生 / ロシア / 日本近代文学 / サハリン |
研究成果の概要 |
①林芙美子文学における諸外国関連作品に関する文献(テキスト、新聞記事、雑誌記事など)の調査・発掘、また、発掘したテキストの電子データ化、②テキストの解読調査、及び、足跡を探るための現地調査、③シンポジウムやセミナー研究会出席、及び、翻訳、論文、及び研究書刊行により、研究成果の発信・普及を行う。以上、3つのプロセスを通して、林芙美子が文学の中に描いた〈多文化共生力〉を見出し、国際的な視点から林芙美子文学の受容を考察することできた。また、日本文学がもつグローバル化への可能性を掘り起こし、世界への日本文化発信力を文学の中に見出していくことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の林芙美子研究においては、作品の全貌が未だ把握されていなくテキストの発見と整備が課題となっていたが、本研究において、インドネシアとロシア関連のテキストの整備と公開をすすめることができた。また、戦争協力作家としての否定的なイメージが先行し、作品の深い解釈や再評価が必要されていた課題について、本研究においては、彼女のグローバル性を見出し、新たなる知見を論文や国際シンポジウムを通して国内外に発信することができた。以上のことから、本研究は学術的・社会的意義を十分に達成することができた研究であったと確信している。
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