研究課題/領域番号 |
17K02475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
倉橋 正恵 立命館大学, 産業社会学部, 非常勤講師 (90425017)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 歌舞伎 / 興行 / 出版 / 浮世絵 / 近世文学 / 情報 / メディア / 中村座 / 国文学 |
研究成果の概要 |
本研究では江戸後期の歌舞伎興行の実態を解明すると共に、興行と連動する商業的な芸能関係出版物によって形成される出版文化が、都市文化へと展開していく様相について、具体的な事例を用いて明らかにすることを目的としていた。 研究成果として、劇場内部資料から当時の歌舞伎興行の様態を探り、興行に即して出版された「歌舞伎番付」についての調査研究を行った。調査結果は資料を所蔵する所蔵機関の所蔵品のデータベースに反映させた。また、上演記録から幕末の配役情報を抽出し、配役による歌舞伎上演年表データベースを作成して公開した。さらに、本研究の研究成果をまとめた『江戸歌舞伎の情報文化史』(単著、汲古書院)を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幕末は近世出版文化が最盛期にあたる時期であり、歌舞伎興行と出版の関係性も非常に密接であると考えられる。しかし、近世後期以降の大芝居の興行形態については、現存する劇場内部資料が乏しいために実態が解明されておらず、したがって興行に付随する出版文化事象も推測の域から出ていないというのが現状である。 本研究では演劇・日本史・文化・文学といった複数の視点から研究を行うことにより、複合的な考察を深め、さらに歌舞伎興行と周辺の文化事象の関連性に注目することで、今後の諸分野の研究活動に及ぼす成果は大きい。加えて、これまで推測されていた歌舞伎興行と関連出版物についての連動性についても、明らかにすることができた。
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