研究課題/領域番号 |
17K02491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 立正大学 (2018-2019) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
高橋 和久 立正大学, 文学部, 教授 (10108102)
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研究分担者 |
丹治 愛 法政大学, 文学部, 教授 (90133686)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 20世紀英国小説 / 文学史 / 印象主義 / モダニズム / メタフィクション / フェミニズム / ポストモダニズム / ポストモダン / ポストコロニアル / マジック・リアリズム / 20世紀イギリス小説 / ディストピア / 二〇世紀イギリス小説 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本の大学の教室で使用可能な20世紀イギリス小説史の教科書を実際につくるための具体的な作業をすることである。内容的には、近代を特徴づける啓蒙主義への不信を共有する20世紀的な小説ジャンルとして、モダニズム、ポストモダニズム、ディストピアを選ぶとともに、フェミニズム、メタフィクション、ヒストリオグラフィカル・メタフィクション、マジック・リアリズム、ポストコロニアリズムなどのキーワードを立て、ヘンリー・ジェイムズからカズオ・イシグロにいたる18人の作家の作品を詳細に解釈しながら、20世紀イギリス小説の展開をひとつのストーリーとして描きだすものとなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、(1)「小説的興味とはそもそも歴史的新しさとそれほどへだたってはいない」という立場から、それぞれの二〇世紀作家が小説というジャンルにどのような新しい要素を加えていったかを共通の主題して示していること、(2)一個の作品の解釈(作品論)を内容とし、教育的観点から、専門家が興味を覚える解釈の独創性と学部学生が理解できる程度のわかりやすさを両立させていること、である。 これまで実際に大学の教室で使える20世紀イギリス小説の通史はほとんどなかったが、本研究は、具体的な作品論と概観的な文学史とを組み合わせることで、そのような教科書をつくることをめざした。それが社会的意義である。
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