研究課題/領域番号 |
17K02492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 宜子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80302818)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中世英詩 / ジョン・ガワー / 書簡体詩 / 教訓詩 / バラード / 海峡横断的文学 / 中世フランス語詩 / 中世後期英文学 / 中世後期フランス文学 / 英仏百年戦争 / ジョン・ガワ― / 海峡横断的文学圏 / トランスナショナル / 平和 / 英仏比較文学 / 百年戦争 / 文化交流史 |
研究成果の概要 |
本研究は,英仏百年戦争期のイングランドの詩人ジョン・ガワーの三言語(英語,仏語,ラテン語)による詩作品を収録した大英図書館蔵 BL Additional 59495写本(一般にトレンサム写本と呼ばれる)の内容の分析を根幹に据え,この書物が英仏二国間の恒久的な和平を願って制作されたものであることを明らかにするとともに,それらの詩作品の創出の母体となった海峡横断的でトランスナショナルな文学圏の成立に関して多角的な視点から検証を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジョン・ガワーの作品を研究するうえでは,これまで彼の主要作品とされる長篇の英詩『恋する者の告解』(Confessio Amantis) に研究者の関心が偏る傾向が見られたが,近年になって,英語以外の言語で書かれた詩作品に対しても急速に関心が高まりつつある。本研究は,trilingual poetとしてのガワーの詩作活動の全般を視野に収めたものであり,言語間,国家間,学問領域間の狭間に埋もれがちであったガワーの仏語作品の再評価を促すという意義を有した。と同時に,英仏比較文学研究の新たな可能性を示唆することにも貢献し得たと考えられる。
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