研究課題/領域番号 |
17K02495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
辻 照彦 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (30197678)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 『リア王』 / テクスト問題 / First Quarto / First Folio / 推定的校訂 / 推測的校訂 / リア王 / 第一・四つ折り本 / 第一・二つ折り本 / テクスト間の異同 / 英米文学 / シェイクスピア / テクスト研究 |
研究成果の概要 |
『リア王』の第一・四つ折り本(Q)と第一・二つ折り本(F)のテクストに見られる異同について、それらの多くがQの印刷業者による恣意的な編集・校訂の結果として生じたのではないかという仮説に基づいて分析を試みた。その結果、Qのテクストは、矛盾する台詞の解消、文法的逸脱の標準化、古語の言い換えといった点で、当時の印刷本としては異例なほど広範囲に編集・校訂作業が施されたテクストであることが明らかになり、オリジナルな仮説の有効性を証明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェイクスピアの有名な悲劇『リア王』には2種類のテクストが存在し、両テクスト間におびただしい相違点が生まれた原因については長年研究者を悩ます謎とされてきた。本研究は、古い方のテクストはその印刷業者によって例外的なほど全面的に編集・校訂されたテクストであるというオリジナルの仮説によりこの難問に挑んだものである。本研究は、オリジナルモデルの有効性を証明したにとどまらず、今後進められるであろう『リア王』テクスト問題の全容解明に向けた作業を方向付けるものになることが期待できる。
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