研究課題/領域番号 |
17K02497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松岡 光治 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (70181708)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ヴィクトリア朝 / 郵政改革 / 1ペニー郵便制 / 犯罪 / 社会心理学 / ディケンズ / ギャスケル / 『荒涼館』 / 悪の解剖 / Bleak House / 書く行為 / ペニー・ポスト / ギッシング / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヴィクトリア朝初期の郵政改革――1840年に発行された世界初の切手と同時に国内の手紙を均一の配達料金とする「1ペニー郵便制 (Penny Post)」が導入されたあと、40年代に建設・投資ラッシュとなる鉄道を利用して手紙が迅速かつ大量に配達されるようになった通信革命――に着目し、ヴィクトリア朝の文学作品に描かれた郵政改革の影響を分析することによって、それに伴う犯罪の社会心理学的な文脈を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴィクトリア朝の郵政改革では、料金前納の切手や郵便ポストの採用により郵便局員との接触がなくなったことで、差出人の匿名性が一気に高まって様々な犯罪を誘発したが、そうした匿名性の高い犯罪について当時の文学作品に見出せる歴史資料を通して社会心理学的に分析することで、ヴィクトリア朝以上に通信量が激増した現代の情報化社会――脅迫、中傷、勧誘、詐欺の迷惑メールやSNSのメッセージに悩まされる高度情報社会――における匿名性の高いサイバー犯罪の予防・対策に資するデータが得られた。
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